Spirit of Gospel〜生きるを問う

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「生きる」を問う

苦しみを歌う。

内に抱えた苦しみを外に吐き出すと、さらに苦しむことがある。

先が見えない不安。
恐れと怒り。
自分を襲う理不尽さを前に人は死を思う。

本当は生きたいのに。
顔をあげ、前を向いて歩きたいのに。

今日を耐えることに疲れた時、聞いてほしい。
ゴスペル、黒人奴隷の歌にルーツを持つ、魂の霊歌を。

そして、聞かせてほしい。
あなたの心を。

ここはキリスト教のラジオ局FEBCがあなたと共に「生きる」を問う場所です。


塩谷達也の「Spirit of Gospel」

Were you there when they crucified my Lord?
Were you there when they crucified my Lord?
Oh! Sometimes it causes me to tremble, tremble, tremble.
Were you there when they crucified my Lord?

#47
今日は最終回になります。
まさにこの放送のタイトル「Spirit of gospel」
ゴスペルの真髄ともいえる黒人霊歌「Were you there(君もそこにいたのか)」
を皆さんと一緒に分かち合っていきたいと思います。
主が十字架につけられた時  あなたはそこにいましたか 本当にそのことを思うとき 震えてきます
こういう歌詞なんですね。私たちが自分のリアリティとして、
主が十字架につけられた時、自分がそこにいたのか。
これが「Were you there」のメッセージです。

放送は第52回・2015年の番組の再放送です。


ひとりの御子さえ与えた神の
はかりも知れない愛の大きさ

十字架の苦しみ耐えられる主を
御顔を隠して忍ばれた神

#46
「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
(マタイによる福音書27章46節) このイエスの叫びによって、私たちは神から決して見捨てられないようになりました。
今日歌う「How Deep the Father's Love for Us」という原題の曲は、
このイエスを、私たちはあざけり遠ざけていたと歌うんですね。
そして3番では「どうして私が救われたのか」と。わからないんですね。
わからなくていいんじゃないでしょうか。
ただ主の十字架が私の救い。これだけで生きていきたいと思います。

放送は第51回・2015年の番組の再放送です。


十字架の上でイェスは
贖いを成し遂げて
すべての罪のために
代価を支払われた。

とうとき贖い
くすしき恵みよ
この心と いのちすべて
主に献げます。感謝して。

#45
今日ご紹介する「十字架の上でイエスは」という讃美歌は、
まさにゴスペルの一番キーとなるテーマだと思います。
十字架の上で、神が、イエスの死を通して、
私たちのために一体何を成し遂げてくださったか。
そのことを分かち合うこと以上に大切なゴスペルのテーマはないんです。
神様の前で全て赦されて平和を得ることができる。
そのために、イエスの十字架、本当にこれを避けて通ることできないんですね。

放送は第50回・2015年の番組の再放送です。


栄えの主イエスの 十字架を仰げば
世の富、誉れは 塵にぞ等しき

十字架の他には 誇りはあらざれ
この世のものみな 消えなば消え去れ

見よ主の御頭 御手御足よりぞ
恵みと悲しみ こもごも流るる

恵みと悲しみ 一つに溶け合い
茨はまばゆき 冠と輝く

ああ主の恵みに 報ゆる術なし
ただ身と魂とを 献げてぬかずく

#44
ここ数年ぐらいずっと、反芻するように味わっている言葉があります。
旧約聖書イザヤ書53章の言葉です。このイエス様は本当にボロボロなんですよね。
彼は痛めつけられた。彼は苦しんだが、口を開かない。ほふり場に引かれていく羊のように、毛を刈る者の前で黙っている雌羊のように、彼は口を開かない。
本当にすぐ言い訳をしてしまう自分のことを思います。
でもイエスは愛のために苦難に耐えていくということをまず示された。
本当にリアルな僕らの人生を先に示されたんだと思うんですね。
これを本当にこの胸に刻みつつ歩んでいきたいと思います。

放送は第49回・2015年の番組の再放送です。


天にまします我らの父よ
願わくは
御名をあがめさせたまえ
御国を来たらせ
御心の天に成る如く地にもなさせたまえ
我らの日ごとの糧を今日も与えたまえ
我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく我らの罪をも赦したまえ
我らを試みに遭わせず悪より救い出したまえ
国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり

#43
「わたしは悲しみのあまり死ぬほどです。ここを離れないで、わたしといっしょに目をさましていなさい。」
これはイエスがゲッセマネに来たとき、
3人の弟子だけを近くに連れてきて、言われた言葉です。
この3人に何を伝えたかったのか。
それは、ご自分が本当に悲しみ悶えるその姿を、これから人々にあざけられ、
打たれ、十字架につけられていくことを、知って欲しかったんじゃないでしょうか。
イエスはこの一番苦しい時、彼らと一緒にいることを願われました。
弟子たちを、ご自分の友と慕って。
イエスが味わうのは、神との断絶。
私たちのために、僕のために、引き裂かれていく。
その苦しみは本当にはわからないですけども、イエスはそれを弟子たちに見てほしかった。 このイエスのゲッセマネの祈りに重ねて、私たちも祈りたいと思います。

放送は第48回・2015年の番組の再放送です。


これまでの放送


塩谷達也
ゴスペルシンガー、ソングライターとして、オリジナルゴスペルを歌い続けると共に、ゴスペルの「紹介者」としても活躍。ゴスペルクワイアの指導、著作活動、メディア出演など、その活動は多岐にわたる。現在、青山学院大学のコンテンポラリー礼拝においてワーシップディレクターを務め、学生賛美リーダーの育成に務めている。FEBCでは番組「Session―アートの中の彼の声」に出演中。
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