Seishi Toya

音楽を仕事にしようとは考えたこともなく、さらにはアンチ宗教だったという遠谷政史さんが、どのようにして今、ゴスペルシンガー、ゴスペルディレクターとしてゴスペルを伝えるまでに至ったのか。その軌跡を3回に渡ってお届けします。
ご感想やあなたの好きなゴスペルなど、ぜひお寄せください。
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#3
僕はクリスチャンになるとかは全然考えてもなかったです。でもずっと聖書の学びをしていただいて。ある時、僕が受け入れない理由がなくなってしまった。もうお手上げなんですよ。神様があっての自分だと。その受け入れる決心をした時、今までの自分の人生、全てが用意されて、今に至るんだなということがすごく腑に落ちたんですね。
そこから生き方も当然変わるんですけども、仕事も何もかも変えようと。これからの生きる目標は自分のためじゃなくて、今ゴスペルをやらせてもらっているんだから、これを自分の働きの中心に据えようと、デザインの仕事も全部辞めまして。
それまでの「これが自分のあるべき姿」というものとか、いろんな価値観のベースが全てひっくり返りました。自分自身を手放して委ねられるっていうのは本当に大きな恵みだなと思います。
まさか自分がこんなにゴスペルを心から歌う日が来るなんて思ってもなかったですよ、昔はね。かっこいい音楽としか聞いてなかったので。こんなに人生を変える音楽があったんだって。
ゴスペルを歌う中で、自分自身も常に変えられていくし、「コンブリオ」に来るメンバーほとんどがノンクリスチャンなんですけど、教会で歌えるってすごく違うみたいですね。神様の存在を感じるんだと思います。
#2
「コンブリオ」の活動を続ける傍ら、フリーランスとしてデザインの仕事もする中で、人生の転機が僕の中に訪れたんです。それまで、自分に自信があったというか、頑張れば何でもできるみたいな思いでやってきたんですね。けど、人間の器なんてたかが知れてるんですよね。その器が壊れてしまって。周りが期待するイメージと現実とのギャップですかね。そういうことがすごく苦しくなって。毎日死にたいと思ったり、夜眠れないことが続いて。
そんな中で、ふと思い出したんです。そういえば聖書があったなって。結婚式を挙げたチャペルでいただいた聖書で、開くこともなく屋根裏に置いてあって。僕は宗教に頼る人は弱い人だと思ってたんで、どちらかというとアンチ宗教でした。でもなぜかその時、聖書を取り出して読み始めたんです。読んでも意味がわかんないわけですよ。けど、とりあえず文字を追っていった。そしたらいつの間にか眠れてる自分に気がついたんです。すごく心が落ち着いて、楽になっていって。それが不思議で不思議でしょうがなかったですね。
そんな時に、ゴスペルの活動の中で出会った牧師がスタジオで僕の歌を聴いてくれた時に、「もしかして聖書読んでますか」って。それで「なんでですか」って聞いたら、歌の中で「アーメン」って言葉が出てくるんですけど、普通のノンクリスチャンが言う「アーメン」と違うなって感じたらしいんです。それで、実は今こんな状態で、聖書を読み始めたら眠れるようになったことが不思議で…って話したら、じゃあ聖書の学びしてみませんかということになりまして。
#1
僕は小さい頃も大人になってからも、音楽を仕事にしようとは一回も考えたことなかったんですね。バンドも経験なくて。歌は好きでしたけど、家で一人で歌ってました。
アメリカの音楽や文化が好きだったので留学したんですけど、全然音楽とは関係なく、語学学校に行き、大学や専門学校にも行って。6年程過ごして帰国して、デザインの仕事を中心に7年間サラリーマン生活を送りまして。その後フリーランスとして活動して。
その頃、長男の学童保育で知り合った親御さんの一人で、音楽好きなお父さんと仲良くなったんです。その方がゴスペルクワイヤーに入ってて、すごく熱心に誘ってくれて。で、根負けして入ったんですよ、そのクワイヤーに。入ってみたら、とても楽しかったんですね、一人で歌うのとまた違って、ハーモニーを作り出すっていうのが。
ただ、僕すごく濃い音楽が好きなので、もっと濃いゴスペルをやりたいと思って。他のグループに移ろうかと考えたけど、あんまりピンとくるのがなかったんですね。だったら自分で作っちゃおうと。そのお父さんとも意見が合って、それで作ったのが、今も僕の活動の主体になってる「コンブリオ」というゴスペルのグループなんです。
その時はクリスチャンではなかったですし、そういうことは一切考えたことなかったですね。
ただその後、大きな転機が僕の中に訪れたんです。
Gospel Choirs

CONBRIO[コンブリオ]のご案内
遠谷政史さん率いるゴスペルシンガーズグループ。本格的なゴスペルに触れられます。
発声、発音、歌唱法など音楽的要素を追求すると同時に、歌詞やその背景などの解説をしながら、より深い歌を歌えるように「シンガーズマインド」を重視したレッスンが特徴。
体験レッスン(2,000円)が受けられます。
- 対 象:初心者〜上級者まで
- 練習日:基本土曜日2回/月 各180分(3時間)
- 場 所:東京フリー・メソジスト教団 小金井教会
東京都小金井市本町5-8-7 - 入会金:2,000円
- 会 費:8,800円/月(税込)
- お申込:HPから>>
︎ゴスペルワークショップ <完結型>のご案内
ゴスペルを歌ったことがない未経験者や初心者を主に対象とした、1回完結型のゴスペルワークショップ。ストレッチや発声練習からスタートして、比較的簡単なゴスペル曲を練習します。
- 開催日:奇数月に1回 10:00〜12:00
- 場 所:東京フリー・メソジスト 小金井教会
東京都小金井市本町5-8-7 - 参加費:1,500円
- お申込:電話 042-384-2764

遠谷政史
ゴスペルシンガー、ゴスペルディレクター。指導のみならず積極的にライブ活動も展開しているほか、精力的にオリジナル楽曲制作、ゴスペルワークショップ、ボーカルレッスン、他アーティストのクワイアアレンジやクロマティック・ハーモニカ演奏などを手がけている。
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