Let’s sing Gospel〜生きるを問う_01

Sayoko Oyama

生まれ育った北海道を拠点にゴスペルクワイアを指導する、ゴスペルピアニスト・ディレクターの大山小夜子さんにお話を伺いました。
音楽、そしてゴスペルとの出会い、そのゴスペルを通して見えてきたご自身のこと、3回に渡ってお届けします。

#3

私が神様を信じるきっかけになった、神様が私にとってリアルだっていうこと、それはもう何十年も変わらないです。ただ、違ってきたところもあって。

自分の罪の深さを知らされる日々だなと。そこが以前とは違うと思うんです。自分の罪の身代わりにイエスが十字架につけられたというフレーズは、ブラックゴスペルにもたくさん出てきますけど、それを日々示されているように思いますね。

神様を知れば知るほど、自分自身の罪の深さを知る、その罪深さを知るからこそ、私のために十字架にかかられた方がおられる、そうせざるをえない愛なる方がおられるっていう…、本当ここだなって思うんですよね。

私がゴスペルを教えている方々はほとんどがノンクリスチャンなんですけど、私、神様のことを伝えようっていうふうには思わなくなったんです。私はただただ神様を見上げよう。そうすれば、神様が本当にその人たちに必要なものを届けてくれるから。

前は頑張ってたんですよ、なんとか神様のことを伝えよう、私が!って。けど、そうじゃないんだなって思うんですよね、今は。そこが、ゴスペルを始めてからずっと、どんどん変えられてきているように思います。
#2

帰国後は、父の勧めで銀行員になったんですけど、本当に自分には合わない仕事でした。その後、結婚、出産を機に辞めました。

それから北海道でゴスペルのワークショップをすることになりまして。何かお役に立てればという軽い気持ちで。そこで初めてブラックゴスペルに触れたんです。もちろん音楽の一ジャンルとしては聴いてましたけど、自分が演奏するのは初めてで。

そこでラニー・ラッカーさんにお会いして、ゴスペルのディレクターをやってみたらって言われたんですよね。私、歌えないのに。なので最初は「無理無理無理無理!」と。でも彼は「やりなさい。あなたはそういうふうに示されている」って。

初めてゴスペルワークショップでピアノを弾いた時のことです。今ここに神様がいる、そして自分は神様に用いられているっていう実感があったんですよね。これは本当に神様に示されている道だって、その時に思いました。そこからですね、ゴスペルに深く深く関わっていくようになったのは。
#1

幼い頃からずっとピアノが好きで。高校生の時、将来は音楽で何かやりたいなと。でも父が大反対で。音楽で仕事をするなんてとんでもない!教師か銀行員か公務員だ!と。

さらに、私には慢性喉頭炎があることがわかって、音楽の先生に「歌えないなら音楽大学は諦めるしかないね」と言われて。目の前が真っ暗になりました。
で、アメリカに留学したんです。ほとんど逃避ですね。

そこでのホストファミリーが牧師家庭で、教会でピアノを弾くようになりました。
私は母がクリスチャンだったので、聖書の知識はあったんです。でも神様をリアルに感じることはなかったんですよね、それまで。

当時、自分の喋れる英語は幼稚園児ぐらいでした。だからいろんなストレスがあって。でもピアノの前にいる時は、自分が解放されるっていうか。
明らかに神様によって私は弾かされている・・・神様って本当に生きておられるんだ!神様ってリアルなんだ!
教会でピアノを弾く中で、そういう実体験を何度もしていったんです。

Gospel Choirs

定期的に指導しているゴスペルクラス

  • Noah’s ARK(札幌市内、中級者クラス、要連絡)
  • Elpis Gospel Choir(札幌市豊平区、初心者クラス、月1回土曜午後)
  • Comodo Gospel Choir(江別市大麻、3週間に1回、木曜夜)
  • Motherleaf Gospel Choir(石狩市花川、月2回火曜午前、2025年4月より火曜夜に変更)
  • Sweet Grace Gospel Choir(札幌市東区、月2回水曜午前)

︎外部講師として協力しているクワイア

  • ICF Mass Choir(札幌市西区、ICF教会ゴスペルクワイア、毎週火曜夜)
  • Know Gospel(札幌市西区、毎週水曜夜)

年に数回指導しているクワイア

  • Crystal of Joy(旭川市、毎週土曜夜)
  • Snow Sounds(富良野市、毎週金曜夜)
  • Voice of Praise(恵庭市、毎週火曜夜)

ゴスペルワークショップ

  • 月イチ!オンライン・ゴスペルワークショップ(月1回、金曜夜、アーカイブあり)
  • 月イチ!リアル・ゴスペルワークショップ(月1回、土曜午後)

連絡先:GRAIN MUSIC
E-mail grainmusic.gospel@gmail.com


大山小夜子
ゴスペルディレクター、ゴスペルピアニストとして国内外で指導してきた。現在は北海道を拠点に、ゴスペルの魅力と感動を伝える様々な活動を行っている。また、ゴスペル以外にも様々なミュージシャンのサポート、曲提供、アレンジを行なっている。
FEBCでは「テイスト・オヴ・ゴスペル」に出演中。
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