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ネット時代の霊性

このインターネットの時代、私達はその恩恵を受けつつ、
反面、そこから生まれる疲れ、痛み、混乱も無視できなくなっているように感じます。
今回のSr.岡の「だから、大丈夫」では、この現代的なテーマに迫っていきます。

教皇フランシスコがよく言われるのですが、私達は神の言葉を聞いて、とどまって沈黙の中で思い巡らすことが苦手な世代なんですね。聞かれたらすぐ答えることがいつも求められている。でも、それでは全部人間的に解決することになってしまうというか、聖霊に空間が開かないんです。それは無理とか、これをしなきゃいけないと思いつつも、立ち止まって、主よ私に何をお望みでしょうか?って聞いて待つ時間が必要なんです。そういう時間を知らないうちに奪っていくのがこの世界のスピードです。

世の中が便利になっていくことで、必要な時間が奪われていた。
逆説的な言葉ですが、実際そうかもしれないという実感をおぼえます。

知りたいことは調べればすぐにその情報が出てきますし、
ものごとの解決法や目的地への道のりもAIに尋ねれば細かく教えてくれる便利な時代。
端的に言えば、自分だけでなんとでもなってしまう。
そして、それを周りから求められもしている。

でも、結局そこで私たちは、
自分以外のものを段々見失ってしまうのではないでしょうか。

ですから何が一番大事なのか、しっかり見つめたいですよね。後の事はその結果なんです。私はいつも朝にその確認の時間を持っているのですが、そういうことをいつもチェックしていかなければ、むしろ全てのことに中途半端で一日が終わってしまうと思います。

何が一番私たちにとって大事なことなのか。
特に聖霊の導きを得なければならないことなのか。

留まるということが現実的に非常に困難な社会の中で、
それでも、主と共に生きる大切な時間を奪われないためのすべを、
ご一緒に聞いていきたいと願います。

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