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三つが一つになるように

新しい年、共に主に生かされることを願って、FEBC理事長・江藤直純先生からリスナーの皆様へのメッセージをお届けします。

新しい歌を主に向かって歌え。
全地よ、主に向かって歌え。
主に向かって歌い、御名をたたえよ。
日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。
国々に主の栄光を語り伝えよ
諸国の民にその驚くべき御業を。
(詩編96:1〜3)


 新しい年を迎えて、新しい歌を歌おう。
 なきものをあるがごとくに、
 呼びたもう神をたたえて、新しい歌を歌おう
(教会讃美歌・49番、賛美歌21・368番、1節)

 皆さんの新しい年の上に主の祝福を祈ります。毎日聴いていてくださる方、日と時間を決めて聴いてくださっている方、思い出しては聴いてくださる方、あなたと繋がっていてうれしく、感謝しています。

 番組は実に多彩です。礼拝、聖書の説き明しや黙想、音楽、さまざまな話題の語らい、信仰と生活と人生をめぐっての心の対話「恵子の郵便ポスト」その他数えきれません。

 出演者もこれまた多彩です。それもそのはずです。FEBCが何とかしてリスナーの方々と分かち合いたいと願っている、主イエス・キリストを通して現された神さまの愛は言葉に尽くせないほど豊かだからです。使徒パウロもこう言います。

「また、あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされるように」(エフェソ3:18〜19)

 語る人の個性や賜物が多様であるだけでなく、それを聴く人の置かれた状況、抱えている問題、持っている関心、これまでの人生経験も実にさまざまです。教会との関わりも人それぞれです。まだ足を踏み入れたことのない方、諸般の事情で遠ざかっている方、行きたいけどそれが叶わない方があり、もちろん熱心に通っている方も少なくないでしょう。リスナーの年齢や世代もこれまた広がりがあります。そうあってほしいと願っています。福音(よいおとづれ)は人生のベテラン宛てでもあり、若い人たちにも向けられているのです。聖書には幼な子から高齢者まで登場しています。

 その方々の心のアンテナにキャッチしていただくためには、番組も自ずと多様になるのです。しかし、多様性ということはテンデンバラバラということではありません。番組ごとの話題が違い、表現が異なっても、その根底に在るものはただ一つです。それは「神さまの愛」です。この世界への愛、そこに住むお一人おひとりへの愛です。また、全国津々浦々のリスナーの思いに共通するのは、強く自覚されているかおぼろげであるかを問わず、「イエス・キリストに出会いたいとのひたむきな願い」です。そして、「神の愛とリスナーの願いとが触れ合い、交わり、通じ合う場」が番組です。そのためのFEBCです。この三つが一つにつながるように私たちは心から祈っています。あなたもそのために祈っていてくださると信じています。なによりこれはキリストご自身の祈りです。

 皆さんと番組との交流の基本、それは祈りでしょう。手紙やメールで番組宛てに思いを伝えてくださることも、ささやかに見えてもとても大きな対話になるのです。見えないリスナーがそれを通して見えるようになり、聞こえない思いが伝わってくるのです。そのことは番組作りに反映されます。でも、肝腎要のことは、番組を制作しお届けする者とそれをラジオやネットを通して聴く者とが「主に在って一つの共同体である」ということがより確かなものになっていくことです。しかも、それは神さまの祝福の内に形づくられる、目には見えなくても「キリストに在る信仰共同体」なのです。

 そのことを御言葉によって示されるとき、冒頭に紹介しました賛美歌を新年に際して心から大きな声でご一緒に歌えるのです。あの賛美歌の2〜4節を共に賛美しましょう。

  過ぎ去った日々の悲しみ、さまざまなうれいはすべて、
  キリストのみ手にゆだねて、
  み恵みがあふれるような、生き方を今年はしよう。

  みことばにはげまされつつ、
  欠け多き土の器を、主の前にすべて捧げて、
  み恵みがあふれるような、生き方を今年はしよう。

  自分だけ生きるのでなく、みな共に手をたずさえて、
  み恵みがあふれる国を、地の上に来たらすような、
  生き方を今年はしよう。
 (作詞 江口武憲)

  アーメン


「自立運営支援献金」のお願い
国内8割の回復を目指して

2023年会計年度、国内献金は前年度比7%減。海外からの献金の割合が約4割に達しました。「その国の伝道はその国で行う」という原則に立つFEBCにとってまさに分水嶺です。

カトリックからプロテスタントまで、さらに正教会の方も参加くださる、世界的に見ても稀有なこの働きは、リスナーお一人ひとりが、FEBCを「わたしのこと」として支援くださるところでだけ成り立つものだからです。

御前にひとり立つ。
キリスト信仰は、あなたと主イエスとの出会い―この私の救い、その喜びから始まります。

ですから、海外からの支援は確かに大きな助けでありながらも、日本の伝道は日本人である私たち一人ひとりの祈りであり続けるのではないでしょうか。

すでにこの重荷を負っていてくださる維持会員を始め、ご支援くださる全ての方に感謝すると共に、この分水嶺の年に新たに自立運営支援献金を広くお願い申し上げます。